神奈川県藤沢市鵠沼藤ヶ谷2-6-9
2022年6月竣工
敷地面積:306.74㎡ 建築面積:122.52㎡
延床面積:245.04㎡ 構造:木造在来構法
階数:地上2階 用途:長屋(12戸)
主要設備:1216サイズUB、追い焚き、浴室乾燥機、
宅配ボックス、システムキッチン、駐輪場、
壁床天井の遮音仕様など

次世代型の木造ワンルームアパート
・1R + Garden Terrace 檜のウッドフェンスとタマリュウの絨毯による「地上のテラス」
・1R + Sky Terrace 高さ2mの壁で仕切られた、空と景色を独占できる「屋上のテラス」
・市場への普及、不動産投資としての経済合理性と豊かな建築の両立を目指し、設備や建材は既製品を中心に採用
本物件が位置する鵠沼海岸エリアは、コロナ渦によるリモートワークの普及に伴い都内からの移住先として人気が高まっています。本プロジェクトでは、満員電車や長距離通勤など東京一極集中の弊害と言える住文化・価値観を抜本的に変える絶好の機会と捉え、「ベッドルーム」としてだけでなく、「リビング」「ダイニング」「ホームオフィス」として快適に過ごすための役割と豊かさを持った、これからの時代に相応しい賃貸アパートを目指しました。
コンセプトである「テラス=庭」は、住宅において普遍的な価値を持つ存在であり、リモートワークの気分転換方法としても効果が期待できます。アウトドア家具で好きな音楽を聞きながらリラックスしたり、食事やPC作業、読書、プロジェクターを投影した映画鑑賞など、プライバシーが確保された屋外空間と屋内空間が一体となることで生まれる、自分だけの「テラス」を楽しむライフスタイルの提案です。
日本の建築市場で大きなシェアを持つアパートやマンションなど、不特定多数の一般ユーザーを相手にしたメーカーやデベロッパーには、事業主の立場として新しいライフスタイルや質の高いデザインを企画していくことで、住環境や街並みの形成を通じて、社会を飛躍的に良くしていく可能性と責任があります。本物件では、一般的なワンルームアパートとは一線を画すデザインや設備のクオリティに加え、明確なコンセプトを持った専用の屋外空間を室内と繋げることで、室内空間と一体的な価値として認識され得るのではないかと考えました。結果的に、従来のような「屋内の専有面積・デザイン」だけでなく、「屋外の専有面積・デザイン」も賃料査定に反映され、入居者に選ばれる時代を見据えた建築となっています。















